新しく江戸切子の黒色が誕生しました。
江戸切子の特徴は、器の表面に被せる色ガラスが非常に薄く、その生地は熟練した職人のパン吹きという技術で成形されます。その薄さゆえに従来の黒色では、光にすける為はっきりとした黒色には見えませんでした。この度、試行錯誤の上全く新しい黒色ガラスの開発に成功致しました。このガラスの切子作業は、ダイヤモンドカッターの上にガラス生地を載せて文様を掘り込んで作成しますが、黒色のために削っている部分が見えず、切子師の培われた指先の技術で、勘を頼りに通常の3倍程の手間をかけて仕上げられております。江戸切子ならではのシャープで繊細な美しい輝きは、今迄に無い硝子器の逸品です。
江戸切子の代表的紋様の一つである籠目紋の中でも最も好まれたこちらの八角籠目(はっかくかごめ)紋様は、竹籠の八角形の編み目に由来し、六角籠目と並び江戸を強く感じさせ、多用されている切子紋です。
黒は通常の色と違い透けて道具が見えない為
切子するのが大変難しく、熟練の技術が必要とされます。
江戸切子
切子とは、砥石等の研磨材を用いて硝子器に彫り込まれたカット模様のことです。この技法は、江戸時代の後期より現代に伝えられてきた伝統工芸のひとつです。この硝子器は、江戸硝子吹き技法の色被せ硝子に、切子師の技が光り輝く手造りならではの工芸品です。
サイズ 口径 約92mm
高さ 約95mm
容量 約340ml
材質 色被せ無鉛ガラス
箱サイズ 113×117×120mm
¥36,300(税込)